音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2 vol.95(令和6年(2024年)1月発行)

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(イントロダクション:女性ナレーター)

2019年から、飛行機に乗るときの保安検査が強化され、コートやジャケットなどの上着、ブーツなど「くるぶしを覆う」靴などは脱いでX線検査を行っています。検査には時間が掛かることがありますので、空港には余裕をもってお出かけください。そこで、保安検査をスムーズに通過するコツをご紹介します。

(本文:Q.女性ナレーター/A.男性ナレーター)

Q1:空港で行う保安検査とはどのような検査なのでしょうか?

A1:保安検査は、危険物に該当するものが機内に持ち込まれないように、乗客の皆さんの身につけているものや手荷物を確認する検査です。飛行機の安全を守るために必要な検査で、飛行機に乗る全ての人が受けなければなりません。保安検査を受けずに保安検査場より先に進んだ場合は、航空法違反により1年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられる場合があります。

Q2:どのようなものが持ち込みを禁止されているのでしょうか?

A2:航空法により、爆発・発火のおそれのあるものや、燃えやすいもの、有毒物質、凶器になり得るものなどは「危険物」とみなされ、機内への持ち込みが禁止されています。ナイフ類・ハサミ・カッターなどの刃物は持ち込みができません。また、キリなどの先の尖ったものや、野球バットやゴルフクラブなども持ち込みができません。機内持ち込み制限品を機内に持ち込んだ場合は、航空法違反により2年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられる場合があるので注意しましょう。

Q3:身に着けているものや手荷物の検査が行われるとのことですが、保安検査の内容を教えてください。

A3:乗客の皆さんに受けてもらうのは、主に「上着検査」「靴検査」「手荷物検査」になります。「上着検査」はコート、ダウン、ジャケット、カーディガン、パーカーなどの上着が検査の対象となります。保安検査場ではこれらの上着は脱いで検査を受けていただきます。

Q4:「靴検査」とは、どのような検査でしょうか?

A4:「靴検査」は、靴の中に凶器や爆発物などが隠されていないかを調べるための検査で、くるぶしを覆うブーツやバスケットシューズを始め、底の厚い靴、金属などの装飾が多い靴などが対象となります。これらの靴を履いている場合は、保安検査場で脱ぎ、専用のトレーがある場合はそれに入れて検査を受けます。

Q5:「手荷物検査」とは、どのような検査でしょうか?

A5:身につけているものや機内に持ち込む手荷物の検査になります。検査員が体に触れて検査を行ったり、凶器や爆発物を所持していないか検査装置を使って検査を行います。

Q6:検査の内容についてよく分かりました。保安検査場ではどのような流れで検査を受けるのでしょうか?

A6:まずはコートやジャケットなどの上着、マフラーや帽子などを脱いで、トレーに入れます。また、身に付けている財布・スマートフォン・鍵などの金属類はポケットから取り出し、同様にトレーに入れてください。併せて、手荷物の中にパソコン・タブレット端末がある場合、飲み物などの液体類がある場合は、鞄などから取り出す必要があるので、検査員の指示に従ってください。また、国際線では機内に液体類を持ち込む際に制限があり、100mlを超える容器に入った液体・ジェル状の物は持ち込みできないので注意が必要です。くるぶしを覆う靴、底の厚い靴、金属などの装飾が多い靴を履いている場合は、靴を脱いで専用のトレーに入れましょう。

Q7 検査を受ける手荷物などをトレーに入れた後は、どのような流れになるのでしょうか?

A7:トレーに入れた手荷物はX線検査装置に通されます。そして、搭乗者は金属探知器やボディスキャナーのゲートを通ります。更に確認が必要な場合は検査員による追加の検査を受けますが、問題がなければ、トレーに入れた手荷物を受け取って終了となります。また、ペースメーカー、車椅子などを使用されている方で、検査機器による検査に不安のある方は、検査員に申し出れば別の検査方法で検査を受けることができます。

Q8:検査の流れについて理解できました。保安検査を受けるに当たって、事前に準備しておいた方がよいことはありますか?

A8:保安検査をスムーズに通過するために、機内に持ち込めないもののルールをよく理解し、ハサミやカッターなど危険物となるものを機内に持ち込む手荷物に入れないよう事前に整理しましょう。多くの航空会社では、機内に持ち込む手荷物は身の回り品のほかに手荷物1個までとなっています。それ以外の手荷物は航空会社のチェックインカウンターで預けることとなりますので、機内に持ち込めないものは預ける方の手荷物に入れるようにしましょう。なお、花火やクラッカーなどの爆発物やコードレスタイプのヘアアイロンなど、預ける手荷物にも入れてはいけないものがありますので、詳しくは、利用する航空会社に確認するようにしてください。

Q9:分かりました。事前に手荷物の中身を確認し、正しく整理しておくことが大事なのですね。

A9:そうですね。あわせて、保安検査に備えて、検査時に金属探知機が反応しないように貴金属やアクセサリー類、大きなバックルのベルトはなるべく身に着けないようにしましょう。また、ポケットの中には小銭・鍵・スマートフォンなど何も入れないようにしましょう。「靴検査」もあるため、靴はスニーカーやパンプスなど着脱しやすいものにしておくとよいですね。

(エンディング:女性ナレーター)

保安検査は、飛行機の安全を守るために必要な検査で、飛行機に乗る全ての人が受けなければなりません。保安検査場が混んでいたり、保安検査場から出発ゲートまで移動に時間が掛かったりする場合がありますので、空港には時間に余裕を持って行くようにしましょう。また、事前に手荷物の確認をして、保安検査をスムーズに通れるように準備しておきましょう。

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